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ダイアログ・イン・ザ・ダーク in 東京(1)

昨日、外苑前からてくてく歩いていってまいりました。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク。

参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
 その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。

ということで、最大90分程度の体験型展示です。
展示というと、何かみているだけのような気もしますが、前述の通りこれは「見る」という感覚を完全に遮断してしまっているので、「感じる」展示とでもいいましょうか。

とにかく、会場に着くと、6組ほどのソファがあって年齢も性別もばらばらな男女が座っています。この展示は8名ほどのグループごとに体験するようになっています。
これは暗闇の中でのコミュニケーションを目的とした最適な人数のようです。
つまり、少なすぎると暗闇に居るだけで会話も少なくコミュニケーションに対する体験ができないし、大人数にすると今度はぞろぞろ移動することになり、暗闇の中でこその人と人のコミュニケーションが十分体験できないからでしょう。もちろん、大人数だとつまづいたりぶつかったりという危険が増えるという面もあると思います。

受付にチケットを渡すと本人確認を求められます。これはなぜなのかしら。
ちょっと理由はわからなかったのですけど、チケットをもってきた別人では絶対だめという理由でもあるのでしょうか?
それはさておき、受付を済ますと係員にちょっとした説明を受けます。
貴重品も含め荷物は全てコインロッカーに預けること、そしてアクセサリーや時計などぶつかった拍子に落としてしまう可能性のあるものも外すこと・・・。
私はその時説明をよく聞いておらず腕時計をしたままだったのですが、ロッカーに荷物を入れ、ソファに座っていた際に「外したほうがよい」と係員に指摘され、再度ロッカーに時計を入れに行きました。
さて、円を囲むように並べられたソファにはいろんな人が座って順番を待っています。
ヒップホップ系のファッションをした20代くらいの男性、親子連れ、30代くらいのカップル、20代くらいの女性・・・、どうもこの人たちが私と一緒に暗闇の旅に出る人たちのようです。
しかし、その誰もが無言。
カップルはお互いで会話してはいるものの、それ以外は皆静かに黙り込んでいます。
まぁそれが一般的な状態です。もちろん、まだ同じメンバーとも告知を受けていませんし。
しかし、この他人同士がこのあとまるで旧知の仲のようにおしゃべりできる関係になるとは流石に思いもしませんでした。

時間になると案内の男性が招集をかけます。
ぞろぞろと集まったのは先ほどソファで座っていた人たち。
ちょうど私も含め8人です。

係員は我々に白杖を持つように指示します。
みぞおちに杖のてっぺんがくるくらいの高さのものを選んでください、といわれ、それぞれが無言で杖をもちました。
さて、とうとう中に案内されます。
黒いカーテンをくぐると、確かに暗い。いわゆる真っ暗です。
しかし、カーテンの合間から明るい光が見えていますし、床に置いた間接照明がほんわりと暖かい光を放っています。
我々はこの暗さを真っ暗といってしまいがちですが、少なくとも目が慣れるとそこに自分以外の人間がいることも見て取れますし、自分の手のひらを顔の前にかざすともちろんそこには自分の手が見えるわけです。
係員は杖の使い方、杖を持っていない側の手の使い方などを説明します。
杖を持っていない手のほうは手のひらを自分に向けるようにして周りに触れるようにしてください、とのこと。これはつき指などの防止であるといいましたが、どうもほかの方のブログを読むと、人は見えない環境におかれているとき手のひらで触られると若干生理的に嫌悪感を感じることがあるようです。
あと、暗闇では自分の動作について言葉で述べてください、といわれました。
黙ってしゃがみこんだりするのではなく、「田中、しゃがみます」といってからしゃがめば周りはその人が今移動せずにしゃがんでいることがわかるわけです。
そして、人とぶつかったり、人に触れたりしたときも同様です。
人にぶつかったときに「私は山本です」と述べれば、誰とどのような距離感覚にいるのかという情報を得られます。

次のエントリーに続きます。
2009.03.26 Thursday | 14:01 | comments(0) | trackbacks(0) | おでかけ |